関東を中心に展開する立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」の店舗で掲示された貼り紙が、SNSで大きな注目を集めています。
貼り紙には「旅行者の方はランチタイムの来店をご遠慮ください」と書かれており、旅行者お断りと受け取れる内容だったことから、ネット上では賛否が分かれました。
この記事では、富士そばの貼り紙画像・旅行者制限の理由・撤去された経緯までを詳しく紹介します。
富士そばの旅行者お断り貼り紙が話題に
【波紋】富士そば、外国人観光客に「ランチタイム来店遠慮して」 運営会社は撤去指示https://t.co/cHsbf2nDch
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 21, 2025
「名代富士そば」の店舗で「ランチタイムの来店をご遠慮ください」という貼り紙がSNSで話題に。運営会社は「お客様に対して失礼になると考え、外すように指示しました」と説明した。 pic.twitter.com/P3wyVDdqpR
2025年11月20日、X(旧Twitter)に投稿された1枚の写真が話題となりました。
そこには、「旅行者の方はランチタイムの来店をご遠慮ください」という貼り紙が日本語・英語・中国語・韓国語で掲示されており、外国人旅行者を意識した内容となっていました。
投稿は4万件以上の「いいね」を集め、「地元客を優先するのは理解できる」と賛同する声がある一方で、「排他的に見える」といった意見も寄せられています。
貼り紙があったのは東京都港区の「神谷町店」。
オフィス街の中心に位置し、昼時は多くの会社員などが利用する店舗です。
貼り紙の画像と実際の内容
オフィス街富士そば、なかなか攻めた掲示してんね pic.twitter.com/lsCZO3w7c6
— y (@yu_l09) November 20, 2025
旅行者の方は、ランチタイムの来店をご遠慮ください。
当店は、この近辺で働く人たち・学ぶ人たちを優先します。
英語・中国語・韓国語でも同様の内容が記載され、外国人観光客にも分かるよう配慮されていました。
なぜ旅行者お断りとしたの?
富士そば神谷町店では、「ランチタイムに利用客が集中し、周辺の常連客が利用しにくくなった」という声があったといいます。
特に、外国人旅行者がスーツケースを持って入店し、長時間滞在するケースが増えたことから、店側が混雑緩和を目的に独自で貼り紙を出したとのこと。
しかし、この対応についてネット上では、
- 「地元優先は分かるけど、書き方が強すぎる」
- 「排除ではなく『昼は混雑します』にすればよかったのに」
- 「気持ちは理解できるけどPR的にはマイナス」
など、賛否両論の意見が飛び交いました。
貼り紙撤去の理由と運営会社のコメント
富士そばを運営するダイタンミール(ダイタングループ子会社)は、取材に対して以下のように説明しています。
「お客様から『外国の人が多くて利用しづらい』という声を受け、店舗が独自判断で掲示した。
しかし、お客様に対して失礼になると考え、外すように指示しました。
私どもの管理不足もあり、このようなことになってしまいました。」
この対応を受けて、貼り紙は2025年11月21日付で撤去されたとのこと。
「お客様に対してすることではない」という姿勢、真摯で好印象ですね。
SNSの反応まとめ(賛否両論)
貼り紙の是非については、SNSでも意見が二分しています。
- 「地元民を優先してくれてありがたい」
- 「昼の混雑時は働く人優先でいいと思う」
- 「書き方をもう少し柔らかくすれば良かったのに」
- 「富士そばって、誰でも気軽に入れる店だと思ってた」
共通して見られたのは、「外国人排除というより、混雑回避のための苦肉の策では?」という意見でした。
まとめ
- 話題の貼り紙は神谷町店が独自で掲示していた
- 「近隣で働く人を優先したい」という意図だった
- 誤解を招いたため、運営会社が撤去を指示
- 富士そばは「お客様に対してすることではない」とコメント
今回の件は、「働く人を守りたい」という思いと「多様な客を歓迎する姿勢」の間での難しいバランスを考えさせる出来事でした。
富士そばらしい“庶民派の味”と誠実な対応に、今後も注目が集まりそうです。

