最近、「地球の自転が速くなっている」というちょっと不思議なニュースが話題になっています。
「1日が短くなるってどういうこと?」「私たちの生活に影響あるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、地球の自転が速くなった理由や、それが時間制度・GPS・通信にどんな影響を及ぼすのかを解説します。
また、「うるう秒」の廃止がどう関係しているのか、そして今後の私たちの暮らしにどう関わってくるのかもご紹介します。
地球の自転速度が急上昇!
1400RT 地球の自転速度が急上昇、7月10日は2025年最短の1日、原因不明: 長期的には長くなるはずですが、この5年ほどはなぜか短くなっていて、「マイナスうるう秒」という話まで出ています。https://t.co/E0GwWqxr1K
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) July 24, 2025
2025年7月、なんと「1日が24時間未満」になる現象が連続して観測されました。
ここではまず、その現象がどんなものか、具体的にどのくらい「短くなった」のかを解説していきます。
2025年7月10日、史上最も短い1日が発生
2025年7月10日は、記録上もっとも「短い1日」でした。
地球の自転がわずかに加速し、24時間を切ってしまったからです。
具体例として、次のような事実があります。
- 通常の1日は「86,400秒(=24時間)」ですが
- この日は、1.38ミリ秒(0.00138秒)短かったと記録されています
- 他にも、7月9日や22日も通常より短かった
- 8月5日も歴史的に短くなる可能性があると報告されています
この変化はほんのわずかな数字に見えますが、原子時計で測定できるほど正確な異常です。
つまり、科学的には「ちゃんと観測されている事実」なんです。
とはいえ、日常生活で「今日はちょっと短いな」と感じることはないですよね。
でも、この微小な変化が積み重なると、時間のズレが大きな問題になるんです。

このニュースを見て、「地球ってまだまだ未知なことが多いんだな」と正直ワクワクしました。
でも同時に、技術の発達と自然のバランスがこれからどんな関係になるのか、ちょっと不安も感じました。
地球の自転速度急上昇の原因と影響は?
具体的にはこんな仕組みです。
- 月は地球の周りを回っていて、その引力が常に影響を与えている
- 月が地球の赤道付近にあるときは地球の自転が少しだけ「遅く」なる
- 月が極に近い位置にあるときは地球の自転が少しだけ「速く」なる
- これが1ヶ月に2回ずつ起きていて、結果的に自転に微妙な変動が起きているそうです
この現象は「潮汐力(ちょうせきりょく)」とも呼ばれ、海の満ち引きだけでなく、地球全体の動きにも関係しているのです。
私はこういう話を聞くと、「宇宙ってほんとにすごいな」と思っちゃいます。
普段は全然気にしていない月が、実は地球の時間にまで影響してるなんて不思議すぎますよね!
プレートの変動も関連している?
地球の中の動きも、自転速度に影響を与えることがあります。
地球内部のプレートやマントルが動くと、地球全体の重心や形が変わり、自転スピードも微妙に変わるからです。
具体的には、次のようなことが関係していると考えられています。
- 地震や火山の噴火などで「プレート(地殻の一部)」が動く
- 地球の中で「マントル(どろどろの岩石層)」が流れる
- それによって、地球の重さのバランスがちょっと変わる
- すると、回転の仕方も微妙に変わってしまう
- この結果、自転が「ほんの少しだけ」速くなることがあるんです
たとえば、大きな地震が起きると、その影響で1日がほんの数ミリ秒短くなることがあるそうですよ。
地球の中身がどう動いているかなんて、私たちには見えませんよね。

自然ってやっぱり奥が深いし、まだまだ知らないことばかりだなって感じますね。
地球の自転速度が変わると何が起きる?
実際に起こる可能性のある影響を挙げてみます。
- 正確な時刻がズレると、飛行機や電車の時刻管理に支障が出る
- オンラインバンキングや株の売買も、タイミングがズレたら大混乱
- 自転速度が速くなれば、カレンダーや時間の基準そのものを調整する必要が出てくる
- 電波時計やスマホはすぐに修正できても、人工衛星や天文観測には深刻な影響
特に、精密さが求められる科学や金融、交通などの分野では、「1秒以下のズレ」が致命的な問題になるんです。
私自身、時間っていつも当たり前にあるものだと思っていたけど、
こうして調べていくと、時間って「すごく繊細で、人間が守り続けている仕組み」なんだなって感じました。
見えないけれど、すごく大事なものなんですね。
うるう秒が廃止されるとどうなる?
「うるう秒」という言葉、聞いたことはあるけどピンとこない…そんな人も多いかもしれません。
でも実はこのうるう秒、地球の自転と原子時計のズレを調整するために必要だった、すごく重要な制度なんです。
そのうるう秒が「もうやめよう」と廃止されることが決まりました。
ここでは、うるう秒って何なのか、なぜ必要だったのかをわかりやすく解説していきます。
うるう秒とは?
うるう秒の仕組みを簡単にまとめると
- 原子時計はものすごく正確で、「1秒のズレ」すら許さない精密さ
- 一方、地球の自転はちょっとずつ不規則に変動している
- そのズレを埋めるために、「うるう秒」を数年に1回、1秒だけ追加して調整してきた
- 最初のうるう秒は1972年に導入され、これまでに27回実施されています
ちなみに、「うるう秒が入る日」は世界中のコンピュータシステムが一斉に対応しなきゃいけないので、技術的にはかなり面倒な作業です。

私もうるう秒のことは名前だけ知っていたけど、調べてみて「たった1秒のために、こんなに大がかりな調整してたんだ…」って正直驚きました。
しかも、それをやめるっていう決断が出てるなんて、もっとびっくりです。
なぜ廃止されることになったの?
うるう秒は便利なようで、実は現代のシステムにとって「とても厄介」な存在だったからです。
コンピュータやネットワークにとって、1秒の追加は予想以上にリスクが高く、トラブルの原因になっていたからです。
具体的な理由をいくつか挙げてみます。
- うるう秒はいつ入るか直前までわからないことが多く、事前対応が難しい
- 世界中のコンピュータが一斉に「1秒のズレ」に対応しなければならない
- 実際に過去には、SNSやサーバーがダウンするトラブルが発生
- 金融取引など、時刻が命の業界にとっては大きなリスク
こうした問題を解決するために、2022年に国際機関(ITUなど)が「うるう秒の廃止を決定」しました。
実際の廃止は2035年ごろまでに段階的に進められる予定です。

私はこの決定を知ったとき、「えっ、そんなにトラブル起こしてたの!?」と驚きました。
でも考えてみれば、たった1秒でも全世界のコンピュータが一斉に調整しなきゃいけないなんてそりゃ大変ですよね。
これからどうなる?
科学者たちの見解は以下のとおりです。
- 地球の自転は、年単位・数十年単位で速くなったり遅くなったりを繰り返している
- 大気の流れ、マントルの動き、地震、月の引力など…原因が複雑すぎて一概に予測できない
- そのため「短期的には速くなっても、また遅くなる可能性がある」
- ただし、急激な変化が何度も続くようであれば、何らかの異常が起きている可能性も
今後も高精度な観測と、長期的なデータが重要とされています。
まとめ
今回の記事では、地球の自転速度が速くなっているという現象と、それに伴う影響についてご紹介しました。
今回のポイントは以下のとおりです。
- 地球の自転が速くなっている現象を「地球自転短縮」と呼ぶ
- 原因は、月の引力・大気の動き・地震などが複雑に絡んでいる
- 自転の変化によって、時間のズレが発生し、GPSや通信、金融システムにも影響を与える可能性がある
- それに対応するために導入されていた「うるう秒」は、2035年までに廃止されることが決定
- 今後も地球の自転は変化し続ける可能性があり、科学者たちも長期的な観測を続けている
これからの日常において、たとえ1秒でも、その意味を理解しながら過ごすことが大切になってくるかもしれませんね。